ゴムがベタベタになる主な原因は加水分解(湿気と反応して分解)や可塑剤の表面への移行(ブリードアウト)で、これらは経年劣化や熱・紫外線で加速します。対策としては、重曹水やアルコールで拭く、消しゴムでこする、シリコーンスプレーやハンドクリームでコーティングするなどの方法があり、その後は乾燥剤と一緒に保管したり、風通しの良い場所に置くことが予防になります。
【ベタつきの原因】
加水分解: 空気中の湿気(水蒸気)とゴムが化学反応を起こし、ゴムの分子が分解されてベタつく物質が生成されます。
ブリードアウト: ゴムの柔軟性を保つための可塑剤やオイルが、時間とともにゴム表面に染み出してベタつく状態です。
紫外線・熱: 太陽光や高温はゴムの劣化を早め、加水分解や分子の破壊を促進します。
皮脂・汚れ: 手垢や化粧品などの汚れが付着し、化学反応を促してベタつきを悪化させることもあります。
【劣化を防ぐ保管方法】
紫外線対策: 直射日光を避け、高温にならない場所で保管する。
湿気対策: 乾燥剤と一緒に密閉容器で保管する。
負荷をかけない: 伸ばしたり、重ねすぎたりせず、ゆったりと保管する。
汚染を防ぐ: 油や溶剤、金属に触れさせないようにする。
これらの対策を行うことで、輪ゴムの寿命を延ばすことができます。

