ゴムは温めると縮む?

一般に金属は温めると膨張しますが、引き伸ばしたゴムは温めると縮むという、反対の性質を持っています。
これは「ゴフ・ジュール効果」と呼ばれる現象です。

ゴムの内部では、長い高分子鎖が網目状につながっています。ゴムを引っ張ると分子鎖はまっすぐに近づき、動ける形が少なくなります。力を緩めたときにゴムが元へ戻ろうとするのは、分子鎖が再び自由に動ける丸まった状態へ戻ろうとするためで、この性質をエントロピー弾性といいます。

輪ゴムを伸ばした状態で温風を当てると縮み、冷やすと伸びるという身近な実験でも観察できます。
日常の輪ゴムからタイヤまで、ゴムの「元に戻る力」を支えているのは、分子がより自由な状態を求める物理の仕組みなのです。